• みんなの日記

    これもまた、愛なのかもしれない

    皆さんこんにちは

    お魚担当正木です。

     

    今回のお話はこちら↓

     

     

    かっ、可愛い!!!

     

    こちらは今月初めに生まれた「ナヌカザメ」の

    赤ちゃんです!

     

    バックヤードの濾過槽で保管していた

    卵から、出てきていたのを見つけました。

     

    ちなみに卵殻と大きさの比較をするとこんな感じ

     

     

    卵に対してのサイズが大きい。

    だいぶギチギチに詰まっている感じです。

     

     

    卵生であるナヌカザメは1度に2個、

    それを1年で何度も繰り返し生みます。

     

     

    2階の水槽には今まで生んだ卵殻が絡んで、

    オブジェのようになっています。

     

     

    しかし、なぜこんな風にまとまるのか。

    それは卵殻の形状に理由があります。

     

     

    ナヌカザメの卵殻の四隅には

    纏絡糸(てんらくし)

    というもじゃっとした糸状の部分があります。

    これがあることで、海流があっても海藻などに

    絡んで流されないようになっているのです。

     

    柔らかそうに見えて、結構しっかりした触り心地なので、

    海藻などもしっかりつかんでいられるわけですね。

     

    いったいどういう進化をしたらそんな形になるのか。

    いつも感心させられます。

     

    もしかしたら、これから厳しい自然の海を生き抜く

    我が子へ、母親が最後に送る愛なのかなと思うと、

    少し暖かくなります。

     

    現在、ナヌカザメ赤ちゃんはバックヤードにいますので、

    今後展示出来るように成長を見守りたいと思います。

     

    それではまた!